2012年11月9日金曜日

第18回学生CGコンテストにノミネートした三作品の評価員、谷口暁彦さんと、馬定延さんによるコメントです。
とても素敵なコメントを頂きました。

自動車の中の風景が、カエルのための地形、あるいは建築として見えてくる。そして、牛によって動かされてしまうカメラ、あるいは作者本人が動かすカメラ。誰が撮るか?あるいは誰が撮られるのか?といった関係は宙づりになる。別の惑星に飛ばされた探査機の様に、カメラは放置され、ただただそこに別の生物のための風景が映っているのだ。 (谷口暁彦)

「来訪者」「旅人」「住人」とは、移動と居住によって発生する、場をめぐる他者との関係性を指し示す言葉である。それらの名を与えられた蟹、牛、蛙。極めて稀な出来事を黙々と眺める映像から恐怖に近いほど強烈な違和感を感じた。目にし、耳にし、手にし、口にしたことまである、感情移入できるはずの生命に発行された、外国人(alien)登録証。 (馬定延)




YouTube

夢幻の住人 http://youtu.be/sTU2iVKoDEo
沈黙の旅人 http://youtu.be/eg0-q-vEOjA
静かなる来訪者(抜粋版) http://youtu.be/nNaQ-pLJsso

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