夏の夜のトバリをめくり -うごめくカニ・とけあう女-


仲本拡史、吉開菜央の二人の映像作家によるパフォーマンスイベントを行います。通常、映像作家は自分の作品に登場することはありません。今夏のイベントでは、映像作家が敢えてスクリーンの前に立ち、映像の中から外へと、作家本人の身体と言葉を紡ぎ出します。仲本は被写体であるカニやヤドカリなどに向き合うことで、自分の身体を再発見したと言います。ダンサー出身の映像作家である吉開は、映像の中で溶け合わせた肉体を再び、観客の前に差し出します。映像から身体を発見した仲本と、肉体から映像を発見した吉開、二人の作家の挑戦をぜひご覧ください。


(フライヤーデザイン:畑友理恵)

日時:813日(土)14:00~15:3017:00~18:30
入場料:2000円+ワンドリンク(全席自由席)
会場:東京おかっぱちゃんハウス
177-0044 東京都練馬区上石神井3-30-8
電話番号:03-6904-7606
問い合わせ先:okappachanhouse@gmail.com

▼プロフィール
仲本拡史(映像作家)
1986年横浜生まれ。幼い頃から引っ越しを繰り返し、小学生時代を主にミャンマーとインドネシアで過ごす。ホテルなどの人工的な空間に、カニやヤドカリなどの動物を持込み、動物と自己、カメラの3者の関係を緊張感を持って描く「動物SFシリーズ」は、ベルリン国際映画祭やヴィジョン・ド・レール国際映画祭など、各国で上映される。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。東京造形大学非常勤講師。ひかるどうぶつえん実行委員長。http://h2nakamoto.blogspot.jp/

吉開菜央(映像作家・ダンサー)
1987年山口生まれ。日本女子体育大学舞踊学専攻でダンスを学んだのち東京藝術大学大学院映像研究科に進む。ぞくっとする感覚を素材に、見ること、聞くことの結晶である映像に落とし込み作品を制作している。2015年に監督した自主映画『ほったまるびより』が文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞を受賞。同作はパフォーマンスと特殊効果を使った踊る映画の上演作品としても劇場やライブハウスで発表されており台湾、韓国、日本などアジア各国で上演され好評を博す。http://naoyoshigai.com/

作家コメント
撮るということは、カメラの宇宙をめぐる旅です。僕とカニは、カメラの宇宙で出会いました。今回は、カメラの宇宙のツアーガイドとして、スクリーンの前に立ち、カニとカメラと、僕自身の話をしようと思います。(仲本拡史)


わたしは、山本晴歌さん、田端春花さん、ふたりのダンサーとともに、その日その場所で、人の視線があるなかで、どれだけお互いに心も体も翻弄させ合うことができるだろうかということに挑もうと思います。その場にいたからこそ見てしまうような光景を、ぜひ浴びにきてください。(吉開菜央)

▼映画『肉体の入り江』予告編

▼映像記録

▼写真記録(撮影:黒田菜月)


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