2021年4月9日金曜日

「ナイト・シュノーケリング」の世界観を伝える2分半の映画を公開!

ヴィジョン・デュ・レールからの依頼で、4月15日から公開される「ナイト・シュノーケリング」の世界観を伝える2分半の映画を、吉開菜央さんと制作しました。こちらのリンクからご覧下さい。https://youtu.be/Nem68cu3Ews


短編映画からスピンオフした超短編映画ということで、本編には使わなかったシーンと、大橋可也さんのダンス公演のために制作された映像を組み合わせています。時系列はあまり重要ではないですが「ナイト・シュノーケリング」のエピローグのような映画です。本編もお楽しみに! 

2021年4月8日木曜日

ニューヨークが拠点の科学と映画をテーマにしたフィルムマガジン、LABOCINE4月号「BEING AN ISLAND」にて、2013年にベルリン映画祭で上映された「無言の乗客/Silent Passengers」がオンラインで配信されています。沖縄のとある島を舞台に、カメラによる生物の観察をテーマに制作した映画です。LABOCINEは月3$、年間30$で毎月様々な実験的な映画やアニメーションが配信されるプラットフォームです。この機会に是非御覧ください。

https://www.labocine.com/issues/being-an-island


2021年3月25日木曜日

三浦半島の沿岸海域をモチーフとした映画「ナイト・シュノーケリング」のワールドプレミア上映が決定!

ヨーロッパで最も重要なドキュメンタリー映画祭のひとつ、ヴィジョン・デュ・レールで、新作「ナイト・シュノーケリング」のワールドプレミア上映が決まりました。三浦半島の沿岸海域をモチーフとした、仲本拡史と吉開菜央の共同監督作品です。映画祭は2021年4月15日から、オンラインとオフラインの両方で開催するようですので、ぜひご覧ください。

映画祭URL:https://www.visionsdureel.ch/en/film/2021/night-snorkeling/

ヴィジョン・デュ・レールの会場は、スイスのジュネーブにほど近い、ニヨンという美しい街にあります。この映画祭は、ドキュメンタリーの中でも、特に先進的な試みをしている作品が上映されることで有名で、過去にはヴェルナー・ヘルツォークやピーター・グリーナウェイなどが受賞しています。ドキュメンタリーといっても、フィクションの要素を取り入れたり、実験映画や、現代美術的なアプローチが見られる作品も多く含まれています。僕は2014年に「IR PLANET」という、赤外線カメラで撮影したカニの映画の上映のために、現地を訪れましたが、目の醒めるような映画にたくさん出会うことができました。

昨年はコロナ禍のため、ヴィジョン・デュ・レール初のオンライン上映が行われたので、SNSでたくさんの映画を紹介していました。今年は会場での上映もありますが、残念ながら、現在の状況を鑑みて、現地を訪れることができませんので、またオンラインで、できる限りたくさんの映画を観て、紹介していきたいと思います。

「ナイト・シュノーケリング」の制作の経緯についても書いておきたいと思います。この映画は、ほとんど偶然のように生まれました。コロナ禍が少しだけ落ち着いたように見えていた、2020年の夏の終わり頃、吉開さんから、大橋可也さんのダンス公演の映像制作のために、三浦半島の海岸を案内して欲しいという依頼を受けました。吉開さんの撮影と案内の傍ら、僕はいつもの日記のように、iPhoneで記録の映像を撮影していました。撮影をしながら、せっかくだからと互いに映像を渡し合うことに決め、それぞれに編集をすることにしました。そうして吉開さんは公演のための映像を完成させ、僕はこの映画を作りました。編集には2日もかからず、一息に出来あがったことを覚えています。ひとつの小さな旅をきっかけに、思いがけず生まれた、双子のような映画のひとつです。

制作のきっかけになった大橋可也さんの公演は、市川春子のマンガ「25時のバカンス」に着想を得たものでした。撮影の時点で、僕はまだこの作品を読んでいませんでしたが、吉開さんの持っていた作品のイメージと、美しい撮影によって、この世界に近付いていった気がします。ダンス公演も、後日読んだマンガも、素晴らしいものでした。

Kakuya Ohashi and Dancers 大橋可也&ダンサーズ:https://dancehardcore.com/topics_lustrous_plus_25.html

ワールドプレミアがヴィジョン・デュ・レールであることにも、感慨があります。2014年に、この映画祭のレトロスペクティブで観た、ロス・マケルウィーの「Sherman's March」のことを覚えています。内容は、監督自身の失恋をきっかけにして、南北戦争の英雄、シャーマン将軍の足跡を辿りながら、彼が個人的に関わりのあった異性の友人たちに会いに行くという、ちぐはぐで、風変わりなドキュメンタリーです。

彼は、ジャン・ルーシュなどと共に、シネマ・ヴェリテの作家として紹介されています。シネマ・ヴェリテとは、手持ちカメラや同時録音によって被写体に「真実(ヴェリテ)」を語らせるものとされています。カメラと録音機の小型化に伴って、映画制作がより自由に、少人数で制作できるようになったことで生まれてきたスタイルです。「ナイト・シュノーケリング」は、今最も手軽な手持ちカメラである、iPhoneのみで実験的な撮影を行なったという意味で、シネマ・ヴェリテのあり方を引き継いでいるといえるかもしれません。この映画では、2人の監督が互いにカメラを持って撮影をしています。必ずしもイメージ通りの撮影をしていたわけではなく、様々な偶然に助けられながら、たくさんの海の生き物と出会っていきました。

マケルウィーは、彼自身が経験したトラウマによって、個人的な考えと、専門的な考えを区別することが困難になったことが「Sherman's March」の制作に影響したと述べています。僕には、トラウマというほど大袈裟なものはありませんが、個人的なことと専門的なことをこれまで、むしろ積極的に混同しながら制作を行なってきました。僕は、僕の頭で考えていることを、映画の中で説明しようとは一切していません。ただ、かけがえのない時間に、カメラが寄り添ってくれたように感じています。そういった意味で「ナイト・シュノーケリング」は、極めて個人的な映画です。もしかしたらこの道は、マケルウィーが導いてくれたのかもしれません。

逗子に引っ越して3年。僕にとっては「Lager Than Life」に続く、三浦半島シリーズの2つ目のピースとなる映画です。人の行動によって引き起こされた危機の最中にも関わらず、自然環境にまつわる映画を作れた幸運に感謝したいと思います。

映画祭名:第52回Visions du Réel International Film Festival

開催期間:2021/4/15-25

開催場所:Nyon(Switzerland)

部門:International Medium Length & Short Film Competition

URL:https://www.visionsdureel.ch/en/film/2021/night-snorkeling/

2021年3月23日火曜日


神奈川の緑の保全活動をしている、かながわトラストみどり財団の壹崎さんにお声がけいただいて、自然に関わる動画講座を制作しました。第一回は「かのこ環境大学」の神保賢一路先生による、果樹剪定の講座です。

https://ktm.or.jp/greenlecture1/


神保先生は、里山での文化・生活を実践しながら、様々な動物や植物が共存している自然環境を、受講者が身をもって体験できる授業を開催しています。

神保賢一路の「かのこ環境大学」

https://ameblo.jp/kanoko-kankyou-daigaku/


かながわトラストみどり財団は、アカテガニで有名な小網代の森の保全も行なっています。逗子に引っ越してからは、小網代の森や、三浦半島の自然に興味を持って撮影を続けていたので、さらに深く、神奈川の自然について学ぶ機会をいただけて、とても幸運でした。講座の撮影を始めてからは、神保先生をはじめ、自然に関する深い知識を持った方々と度々お話する機会をいただき、とても嬉しく思っています。


逗子アートフェスティバルで出会った、風間一樹さん、織田稜也さんにもお声がけして、また新たな講座を撮影していますので、そちらもぜひお楽しみに!

2021年1月4日月曜日

Lager Than Life 20210102


2021年最初のナム・ファヨンさんへのビデオレターを公開しました。このシリーズは、ファヨンさんからの逗子の海を撮影して欲しいという依頼から始まり、昨年3月のArt Sonje Centerでのファヨンさんの個展で「Lager Than Life」というインスタレーションとして発表されました。その後は、劇場版としてまとめたものを「螺旋の映像祭」で公開しました。仕事としては一旦終わりましたが、個人的な思い入れから、ライフワークとして自分のペースで続けてみようと思います。昨年は主に海を陸上から撮りましたが、今年は海の中からも撮っていきます。公開場所はYoutubeに限らず、発表を前提に作って行こうと思います。ご笑覧ください。

2020年のハイライト

▼作品制作
10月の「螺旋の映像祭」で逗子の海を撮った新作のプレビューを公開しました。
他に、三浦半島の海を撮った作品が生まれたので、2021年公開予定。
日記映画(The Spacecraft Diaries)は年間を通して引き続き制作中(今年登った北八ヶ岳やキャンプなどの映像はYoutube公開済み)。

▼上映
3月 仲本拡史特集上映(ポレポレ座、鈴木光さんの企画)
9月 Labocine(NY、オンライン)
10月 shorts / salon(ベルリン、アメリカ記念図書館。Eva Kietzmann企画)

▼逗子アートフィルムの活動
8月〜9月 沖啓介現代美術オンライン特別講義(3回)
10月 螺旋の映像祭(逗子アートフェスティバル)

▼大学関係
3月 東京造形大学を辞める
4月 関東学院大学で教え始める
6月 明治大学ゲストレクチャー(馬定延さんの授業)
6月 東京造形大学ゲストレクチャー(沖啓介さんの授業)

▼依頼を受けたお仕事
2月 阿部修也さんインタビュー撮影(札幌国際芸術祭)
2月 搬入プロジェクト映像編集(YCAM)
3月 ナム・ファヨンさんの個展に映像を提供(Art Sonje Center)
3月 ぴあフィルムアワード選考委員
8月 ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 日本館映像担当

▼今年読んだ本で特に良かったもの
フレデリック・ケック「流感世界」
エマヌエーレ・コッチャ「植物の生の哲学」
ペーター・ヴォールレーベン「樹木たちの知られざる生活」
フィリップ・V・ムラデノフ「海洋生物学」
スナウラ・テイラー「荷を引く獣たち」(読み途中)
J・ベアード・キャリコット「地球の洞察」
菅原和孝「動物の境界」
エリカ・フィッシャー・リヒテ「パフォーマンスの美学」
高橋雄一郎「身体化される知」

▼良かった映画
Lynne Sachs "A Month of Single Frames"
Francisco Bermejo ”The Other One”

▼オンラインで観たもの
ヴィジョンドレール映画祭
オーバーハウゼン映画祭
京都大学オンライン公開講義“立ち止まって、考える”(全講義)
ダーウィンルーム

▼登った山
北八ヶ岳(長野県)
鷹取山(神奈川県)
瑞牆山(山梨県)
焼岳(長野県)

▼三浦半島重点リサーチエリア
森戸川源流
小網代の森
池子の森
長柄桜山古墳
剱崎
浜諸磯
芝崎海岸
荒崎海岸

▼その他
メインの仕事がリモートになって、生活のあり方を見直せたのがとても良かった。
文化庁の助成金で、映像機材が思いの外充実してきた。
水中撮影のスキルが少し進歩した。
京都大学のオンライン授業は、内容ももちろん良かったのだけど、今までやってこなかった、視覚ではなく聴覚で情報を入れる習慣を身につける上でとても役に立った。

▼来年の目標①
ダイビングのライセンスをとって、逗子の珊瑚礁を撮る。

大学を卒業してから知り合った方たちに、たくさん助けられた、感謝の一年でした。

2020年11月9日月曜日

The Spacecraft Diaries 190805 (Ootarumitouge/大弛峠)

Shooting videos with a smartphone http://www.hirofuminakamoto.com/p/di.html

The Spacecraft Diaries 190805 (Ootarumitouge/大弛峠) Camera: Hirofumi Nakamoto, Uta Miyata Cast: Yo Ota, Keisuke Oki, Masumi Hayasaka, Nao Yoshigai, Homai Toyoda, Uta Miyata, Sumire Tamagawa, Hirofumi Nakamoto